No.27
刑事探偵黙示録|ようこそ、陽炎書店へhttps://mmmmya.sakura.ne.jp/kgs/tegalog....
空を見上げる。全てを飲み込みそうなほどの、雲一つない黒い空。そこにぽっかり穴をあけるように、白い満月が桜雅街を見下ろしている。
――助けて。
身支度をしてリビングに向かうと、四方田がテレビを見ていた。ニュース番組を見ているらしい。そこには「桜雅街でまたもや失踪事件か」と報道されていた。
四方田「……ん、ああ。おはようさん」
四方田「まったく物騒な世の中だ、こんなに仕事が舞い込んでちゃ体がいくつあっても足りないな」
四方田「あぁ、こういうのは慣れてなくてな……、こんなでもよかったら食うか?」
四方田「俺は助かるが……おまえさんはいいのか?」
四方田「……そうか、なら世話になるよ」
一条「だから分析の通り異能力も魔力も検知しないと言っているんです!」
しばらくすると、一条は完全にふてくされて松田から顔を背けた。松田は困ったように笑うだけで、一条に謝ろうとはしていない様子だ。
相馬「あ、押坂さん!おはようございます!」
相馬「大丈夫です! 松田さんが一条さんを怒らせるのはよくあることなので……」
相馬「気を取り直して……。押坂さん、これを見ていただけますか?」
相馬「そうです!昨日満月の夜だったんですけど……」相馬「満月と桜を撮った写真家の方が、これを撮った直後に消えちゃったらしいんです」相馬「現場にはカメラだけが残されていた……」
相馬「あたし、やっぱりこの桜になにかあるんじゃないかって思って」相馬「……ってあたしと松田さんが言ってたら、一条さんが怒っちゃったんですけど……」
2026.7.30
戻る
ログインボーナス:桜の欠片+1・イベントメモリー+5
ガチャ:オソラクカット+1
期間限定ガチャ:ピカピカのカチューシャ+1
桜の欠片:99枚 → 94枚
イベントメモリー:49個 → 44個
メインストーリー|第一章
第四話
◆夢
桜雅街中央公園の近く──桜の大木の前に押坂は立っていた。
風が葉を揺らすたび、ひどく耳障りなノイズが脳内を支配していく。
──うるさい! 思わず耳を塞いでも無意味だ。お構いなしにノイズは大きくなる。次第に誰かの叫び声や呻き声のようになって、そして最後は。
押坂「ッはあ、はぁ、……は、」
飛び込んできたのは見慣れた天井。カーテンの隙間から朝の陽射しが差し込み、鳥のさえずりが聞こえてくる。
ここは四方田の家。そして、自分に与えられた部屋だ。
乱れた呼吸をゆっくり整えて、深く息を吐いた。
押坂「……さっきのはなんだったの? 夢にしては……」
真に迫る感覚があった。頭の中では残響が、耳鳴りのように尾を引いている。
押坂(とりあえず起きなきゃ……)
◆リビング
押坂「おはようございます……」
画面から押坂に視線を移した四方田が眉をひそめる。
四方田「少し顔色が悪いようだが、大丈夫かい?」
押坂「すみません。少し夢見が悪くて……。しばらくしたら落ち着くと思います」
そう答えつつ、テレビへ目を向ける。
押坂「それにしても……また事件ですか」
押坂「そうですね……」
言葉少なにテーブルを見やると、そこには卵料理と焦げた食パンが並んでいた。
視線に気づいた四方田は少し照れくさそうな顔をする。
押坂「こちらは四方田さんが?」
押坂「! ありがとうございます、美味しそうです」
嬉しそうにはにかむ押坂だったが、すぐに何か思いついたように口を開く。
押坂「あ、でも……これからは私が作りましょうか?」
押坂「はい! 昔から料理するの好きなので。お任せください」
その言葉に、四方田は小さく笑った。
少し間を置いて、穏やかな口調で続ける。
四方田「まぁ、無理のない範囲で構わん。せっかく二人で暮らしてるんだ。助け合っていこう」
押坂「はい、わかりました!」
元気よく返事をすると、早くも今後の献立を考え始める。
明日は何を作ろうか。四方田の好物もあとで聞いておこう──。そんなことを考えているだけで、自然と頬が緩む。
いつの間にか耳鳴りは聞こえなくなっていた。
◆警視庁|四方田班
扉を開ける直前、部屋から女性の怒号が聞こえた。思わずドアノブにかけた手が止まる。
おそるおそる中を覗くと、女性──一条瑠璃が一人の男性になにか言い詰めているようだった。男性はたしか、松田静一。二人とも四方田班の一員だ。
どうやら昨日の事件の内容で揉めているらしい。
押坂がどう入るべきか判断に迷い、入口で固まっていると、
相馬がいつも通りの明るい声をかけてきた。
押坂「お、おはようございます」
ぎこちなく挨拶を返しながら、なるべく気配を消すように部屋へ滑り込む。
そして相馬のそばまで来るとこそこそ小声で耳打ちした。
押坂「……あの、さっきのって大丈夫なんですか?」
相馬「さっき?」
きょとんと首を傾げた相馬だったが、すぐに「あぁ!」と納得したように笑う。
押坂「えぇ……」
よくあることで済ませていいのだろうか。一瞬そう思ったが、ぐっと飲み込む。
施設では年下の子どもたちの喧嘩を仲裁することは何度もあった。しかし大人同士となれば、一筋縄ではいかない。それぞれに譲れない考えや、積み重ねた関係がある。
先ほどの言い争いも、一条と松田が築いてきた人間関係のかたちなのだ。
相馬がパソコンの画面を見せてきた。そこには綺麗な夜桜の写真が表示されている。
押坂「これは……桜雅街の桜ですか?」
押坂「それが、今朝報道していた事件ですね」
押坂(うーん。一条さんには悪いけど、私もこの桜には思うところがある……)
昨日公園で感じた違和感、そして悪夢の件もあって、疑念は膨らむばかりだ。ここはもう一度、桜を見に行った方がいいだろう。
そうして押坂は、再び桜雅街中央公園に向かうことになった。
◇◇◇
一条:好感度🎲5+2 → 7up 12%
松田:好感度🎲1+2 → 3up 18%
相馬:好感度🎲6+2 → 8up 55%
四方田:好感度🎲5+2 → 7up 45%
桜の欠片:🎲1+2 → 3枚 94枚 → 97枚
余談