No.16
陽炎書店RPG「朝食の皿に四角い卵 file.Error Code」|お粥様ルールブックhttps://talto.cc/projects/9rAMSgKXqmStWb...シナリオhttps://talto.cc/projects/HN7UvUjY6qsJWQ...
松田「やっほ~。よろしくね、押坂ちゃん」
彼は後ろ頭を掻いてへにゃりと笑った。松田「まあ、あんまりしっかりした人間じゃないからさ、できれば頼らないでね」松田「俺はきみに頼るつもりだから~」
松田「うげー、これってヒーロー課案件じゃないの?魔物だったらどうしようね~」
中へ入ると、そこにはいくつもの腕を伸ばしたスライムのような異形がそこに居た。
スライムはあなたたちを認識した様子はなく、ただ異臭と呻き声を発している。女性「なにをしているの!?」
彼女は「警察……!?」と顔を青ざめると、あなたたちを押し退けて異形の元へと駆け寄った。
松田「……それはなに?」女性「……私の、恋人」女性「詐欺師に利用されて魔力を大量に取り込んで、こうなっちゃったの」女性「た、確かに見た目はこうなったけど、なにも悪いことはしていないわ!!」女性「お願い、私の大切なひとなの……ここで見たことはなかったことにして……」
そう懇願する女性。しかし松田は拳銃を異形に向けた。
松田「えー?だってこんなことになってちゃ、もう生きてる意味ないでしょ?」松田「もう多分人としての思考もできてないよ、可哀想じゃん」
松田「悪いけど、そのひとはもう恋人じゃないよ~」松田「人権って人にしか適応されないから!あっ、今は天使と悪魔も?」松田「でもそれ、もう人型じゃないじゃん」
松田「意外と正義感で警察になったタイプ?」松田「俺、嫌いなひといるんだけどさ」松田「そのひとがよく言うんだよ、『清廉潔白なこと言ってられるのは若いうちだけ』だって」松田「俺、あのひとのこと超嫌いだけど、これだけは共感しちゃうんだよね~」
松田は笑っている。松田「ねえ、押坂ちゃん」松田「止めるべきだって言うなら行動で示してみてよ」松田「きみならどうやって事件(これ)を解決する?」
松田「あー、その手があった?」松田「解決できるかわかんないけど。俺魔力とかそういうのはサッパリだし」
松田「あ、押坂ちゃん」
松田「徐々に魔力が抜けて、人に戻っていってるみたいだよ。この間のひと」
松田「冷静に状況を判断できるなんてすごいね~、俺って結構思い至ったら一直線だからさ、誰かに頼るなんて考え思いつかなかったよ」松田「でもそれってあの女のひともそうだったんじゃないかな、誰かに頼らないでずっと隠れてたから追い詰められていたんだろうし」
松田「ま、世の中どう転ぶかわかんないよね~」
松田「でもそういう土壇場で能力を発揮できるところは嫌いじゃないよ」松田「きみって結構面白い人間かも」松田「俺が道を踏み外したとき、きみなら躊躇なく手錠かけてくれそうで」
松田「じゃ、また機会があったらよろしく」
2026.7.30
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キャラクター設定
押坂 栞花
性別:♀
ヒーロー課所属の新人刑事。ごく普通のポジティブウーマン
ーーーーー
称号「☆ヒーロー課新人刑事」
プロローグ
軽い調子で話しかけてくるこの人は松田さんというらしい。初対面の人にこんな印象を抱くのもどうかと思うが、ちょっと頼りなさそうだ。
押坂「はぁ……ええっと、よろしくお願いします」
押坂(心配だなぁ……)
一抹の不安を感じつつ、二人は街はずれの森へと向かった。
森の中
押坂「げっほ、す……すごい臭いだ」
松田「あっでも君ってヒーロー課所属なんだっけ。じゃあいざとなったら君を盾にしちゃおっかな~」
押坂「ど、どうでしょう……。私は異能力者でもないし、魔物相手に正面切って立ち回れるかというと……」
松田「そうなの? なーんだ、期待外れ」
押坂「すみません……」
押坂(ってあれ。つい謝ったけど、わりとひどいこと言われたな?)
しばらくすると、ところどころ朽ち錆びた廃墟のような木造小屋が現れた。ひときわ強い異臭を感じ、思わず目に涙が浮かぶ。
我慢して耳を澄ませば、中からかすかに粘着音が漏れ聞こえてきた。
押坂は松田とアイコンタクトをとり、一息ついて、そして建付けの悪いドアを開け放った。
小屋内部
押坂「スライム……!」
押坂「あ、怪しい者ではありません。私たちは警察です!」
押坂「通報を受けてこの一帯を捜査している最中で……」
押坂「ま、松田さん……!?」
押坂「だからって……」
プレイヤー独自のルール
1d6で偶数なら『撃つ』 奇数なら『ヒーロー課を呼ぶ』
🎲1 → ヒーロー課を呼ぶ
押坂「……私がどこの課所属かお忘れですか?」
押坂「さっきあなたに期待外れだと言われたけど、私だってこれでもヒーロー課の一員なんですよ!」
押坂「……こちら、押坂です。緊急支援を要請します!」
押坂「そこはバッチリ任せて下さい! なんたってヒーロー課、ですから!」
松田「すっごいドヤ顔だけど君は支援要請しただけだよね」
後ろの松田は放っておき、女性とスライムに近付いてその場にしゃがみ込む。未だ警戒状態を崩さない彼女に、なるべく穏やかな声と表情で話しかけた。
押坂「これからあなたと恋人さんのこと、安全な場所に案内します。もう、大丈夫ですよ」
押坂はヒーロー課が到着するまで、安堵の涙を流す女性の背中をずっとさすり続けていた。
エンディング
押坂「! 松田さん」
押坂「だからこそ、あのとき手遅れになる前に見つけられてよかったですよね……」
押坂「松田さん。私あれから、あなたに言われたことをずっと考えているんです」
松田「俺が言ってたこと?」
押坂「ほら、『清廉潔白なこと言ってられるのは若いうちだけ』だって言っていたじゃないですか」
押阪「私も青臭い理想を抱いて、大した場数も踏んでいない新人です。いつか綺麗事では太刀打ちできない事態に陥るかもしれない」
押坂「でもとりあえず今は、目の前の人や物事に全力で最善を尽くしていきたいなって。改めて身を引き締めました」
押坂「後悔はいつでもできますから。大反省会は老後の楽しみにとっておきます!」
松田「ふーん。よくわかんないけどお役に立てたなら何より、かな?」
押坂「あ、っはい。またよろしくお願いします!」
押坂(なんか色々とんでもないこと言っていたような……)
押坂(まぁいいか。仕事頑張ろうっと!)
END:B
称号「☆澱みのないその目で」
Aエンドもおもろそ~と思って、ダイスロールで🎲1が出た後何回か振り直したんですが、頑なに奇数しか出ませんでした。意志を感じる…
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